こんにちは、芸術家の弘也です。
多くの方から楽譜は販売しているかと問い合わせを頂いたため、販売するために進めています。
Piascoreでは代理申請という仕組みがあるため、簡単に楽譜を販売することができます。私も既に販売していますが、代理申請が未対応の楽譜も多くあります。今回はそのうちの1つを直接出版社へ申請してみようと思います。
今回、申請をお願いする出版社はソニー・ミュージックパブリッシング様です。YOASOBIさんやback nuberさんの曲など多く扱っています。(出版社はアーティストごとではなく、曲ごとに変わります。)
今回、許諾を頂くのはアニメ『東京グール』の主題歌にもなりました『unravel』という曲です。アーティストは「TK from 凛として時雨」さんです。
そもそも編曲許諾は必要なのか
編曲したものを配信する場合は許諾を取る必要があります。
また、JASRACへ使用料を払っていたとしても必要になりますので、注意しましょう。
今回はピアスコアで販売するために許諾を取りますが、ピアスコアで代理で許諾を取ってくれる出版社は限られています。
ピアスコアで代理申請に対応しているのは、ジブリ、ジャニーズ、ヤマハ管理の外国作品(ディズニー作品を含む)などメジャーな出版社は対応しています。これらは簡単に申請することができるでしょう。
詳細はこちらのピアスコア公式サイトで確認いただけます。
これら以外は自分で編曲の許諾を取る必要があります。
どこまでが「編曲」なのか判断が難しいですが、メロディー、テンポ、長さこの辺りを変更すると、問題視されてくるでしょう。
今回、私の場合は楽器の編成を変え、その都合で伴奏が変わる程度です。この場合は編曲とは言わず、申請も必要ない、とされていることが多いようです。実際、問題になったケースは確認できません。
著作権で問題になったのは「大地讃頌事件」や「おふくろさん事件」でしょうか。大地讃頌事件は曲全体の長さ、メロディーのリズムなどが変更されています。おふくろさん騒動はイントロ前に語りを追加しています。
楽器を変えるだけで問題になってしまうと、一音楽家としては音楽の発展を阻害してしまうとも思います。即興でのライブ配信などは難しいですよね。YouTubeでのハラミちゃんもライブで即興耳コピをしたら、問題になってしまったことがありました。この事件の実際は、第三者が騒いだだけで、親告罪のため著作権を侵害していたとはいえません。
ただ、JASRACに問い合わせたところ、楽器を変える程度でも編曲許諾は取っておいたほうがいいとのこと。
問題にならないとはいえ、私もスッキリしないので編曲許諾を取ることにしました。
出版社を確認する
JASRACのページから曲名などを入力し検索します。
複合の項目の配信をクリックすると、著作者が確認できます。ここの出版社を確認しましょう。
出版社が無い場合はJASRACに問い合わせるそうです。
今回はソニー・ミュージックパブリッシングだったので、そちらのサイトから問い合わせフォームを探します。
ソニー・ミュージックパブリッシングの問い合わせ方法
ソニー・ミュージックパブリッシングへ移動します。
用途によってフォームが違うようですが、楽譜集等という表記がありますので、こちらのWebフォームから申請します。
Webフォーム入力
まずは個人情報を入力します。氏名、住所、メールアドレス、電話番号の入力がありました。
その後出版物の概要を入力します。
使用区分はPiascore等で配信する場合は可視的使用(配信)にチェックを入れてください。
その後、楽曲の情報を入力します。ここの情報はJASRACのページから検索して販売したい楽曲について調べましょう。
最後に回答希望日を記入して、作った楽譜を添付ファイルへ貼り付けたら完了です。
申請直後に申請確認メールが届きますので、届いているか確認しましょう。
回答
申請を2023年7月24日に行いましたが、返信は4日後の7月28日に返ってきました。
回答までに1週間程と記載されていましたが、予定よりも早く対応していただけました。
許諾書が添付されているわけでもなく、料金を請求されるわけでもありませんでした。
メール自体が許諾書の扱いとなりますので、Piascore等で出版する場合はメールをPDFに変換して提出する必要があります。
まとめ
無料で簡単に許諾を頂くことができました。
原曲から改変した場合はJASRACへ著作権の使用料を払うこととは別に、編曲許諾が必ず必要になりますので、しっかり申請しておきましょう。
晴れて楽譜を販売できましたので、よかったら覗いてみてください。