こんにちは打楽器奏者の弘也です。
ドラムセットや吹奏楽、オーケストラからラテンパーカッションまで、全ての打楽器奏者に必要な技術をまとめました。
私は中学でバンドを組み、吹奏楽部に入部し打楽器を練習していく上で、先輩や先生からの「口伝え」でしか学ぶことができませんでした。当時はネットの情報も少なく、断片的な情報しか乗っていませんでした。
そんな方に向けてこの記事で体系的にまとめました。
最も大切なことは、「何のメニューをやるか」ではなく、そのメニューから「何を学ぶか」です。その中身を基礎練で身につける技術として9つにまとめてあります。
・吹奏楽・オーケストラの打楽器パート
・ドラマー
・音楽指導者
・作曲家
・リズム感を良くしたい他の楽器の方も
打楽器の技術は次の9つあると考えられます。
①綺麗なフォームでたたく技術
②シングルストロークをたたく技術
③休符を感じる技術
④ストロークの種類をたたき分ける技術
⑤ダブルストロークをたたく技術
⑥様々な手順でたたく技術
⑦素早くたたく技術
⑧音色を変える技術
⑨応用する技術
これらを一つずつ見ていきましょう。
またこの記事内の音符の位置は下記のように手順を表します。
1 綺麗なフォームでたたく技術
フォームを整えることで、余分な力が抜け、楽器に効率よくエネルギーを与えることができます。
結果的に大きな音を出す、素早くたたく、ことに繋がります。
まずは4分音符をたたいてみましょう。フォームに集中して確認しましょう。軌道、高さ、角度、左右の違い、などに注意しましょう。メンバーが複数人いる場合は一緒に練習して確認するといいでしょう。
2 シングルストロークをたたく技術
1振りで1音たたく方法をシングルストロークと呼びます。まずは左右交互(オルタネート)でたたいてみましょう。速いリズムへ変えていくことをチェンジアップと呼びます。逆に遅くしていくことをチェンジダウンと呼びます。
それぞれの速さでのたたき方を確認しましょう。遅いリズムと速いリズムではたたき方を変える必要があります。また、音符の変わり目がズレやすいので正確にたたけるように練習しましょう。
3 休符を感じる技術
休符を感じてリズムを正確にたたけるように練習しましょう。
練習方法は3つのステップで
1、休符も含めてたたく
2、休符を空振りしてたたく
3、空振りをやめる
こうすることで、休符を感じることができるでしょう。
4 ストロークの種類をたたき分ける技術
強弱をつける練習をしましょう。
F(フルストローク):高い位置からたたき始め、たたいた後に高い位置で止める
D:ダウンストローク:高い位置からたたき始め、たたいた後に低い位置で止める
A:アップストローク:低い位置からたたき始め、たたいた後に高い位置で止める
T:タップストローク:低い位置からたたき始め、たたいた後に低い位置で止める
この4つを理解することで、強弱を的確につけることができます。
これらを理解していない人はアクセントが遅くなったり、アクセントの音色だけ変わってしまいます。
5 ダブルストロークをたたく技術
ダブルストロークとは1振りで2音たたく方法です。
腕だけでなく、手首や指も1振りになるように注意しましょう。
また、必ず32分音符でできるようにしましょう。コツは2音目が小さくなってもいいので、1音目のタイミングを揃えましょう。例えば32分音符であれば腕は16分音符のように動きます。
6 様々な手順でたたく技術
どんな手順でも自由にたたく練習をしましょう。
7 素早くたたく技術
速くたたけるように練習しましょう。
次の楽譜をギリギリたたける速度で練習すると、速くたたけるようになるでしょう。
8 音色を変える技術
音色を変える方法は様々ありますが、そのうちでも重要なのに見落としがちな接面時間を変える練習をしましょう。
接面時間とは楽器とバチが触れている長さのことです。
9 応用する技術
これまでの基礎練習メニューを次の中から変えてみてください。
- 左右の手順を逆にする
- テンポを変える
- 強弱を変える
- リズムを変える拍数を変える
1つのメニューでも様々なパターンで練習することで応用力が身につきます。
まとめ
初心者〜上級者まで必要な濃いメニューなので、毎日一緒に頑張っていきましょう。
今回ブログには書ききれない解説と全35つのメニューをこちらの教則本に記載しています。
今回はそのうちの8つのメニューを紹介させて頂きました。
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